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JALのLCC事業が好調です。
ZIP AIRは、新型コロナの影響で延期が続き、先ずは貨物専用機として運用を開始。その後、規制が緩和されるとアジアだけにとどまらずアメリカにも活躍の場を広げました。
のりさん
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目次
JALの新LCC ZIPAIR(ジップエアー)がバンコク、ソウル、マニラ、シンガポール、ホノルル、バンクーバー、サンフランシスコ、サンノゼ、ロサンゼルス線で就航。
会社の概要
会社名は株式会社ZIPAIR TOKYO。
2018年5月にJALの100%出資で設立され、元々は株式会社ディーピーエルが社名だったのですが、ブランド決定伴い社名変更になりました。
事業はLCC(Low Cost Carrier)を主とし低価格にて飛行機の輸送業を行う会社です。
導入機材はボーイング787‐8型機。バニラエア、ピーチ、ジェットスターに代表される小型機のエアバスA320ではなく、中長距離用として使われている機材です。
のりさん
機材は新規導入ではなく、先ずはJALで使われている機材を改修しました。
社名の由来
ZIPとは?
- 矢などが素早く飛ぶ様子を表した擬態語の『ZIP』から来た造語。
- ZIP コード(郵便番号)からの連想で世界中さまざまな場所へ移動できる。
- デジタルファイルのZIPを連想。計算しつくされた移動体験。
とのこと。ZIPを検索すると先ず出てくるのが日本テレビ系列の朝番組ですが、こちらは速いではなく朝早い。人気番組と被るので、悪い印象はないですね(笑)
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JALの戦略
機材はボーイング787‐8を使用します。新会社で調達するのではなく、現状JALが使っている機材をLCC用に改造し使っていきます。何れは独自での調達になりそうです。
従って、JALグループ機材の総数は変わりません。シートピッチがより短いシートに改造するわけですから、JALグループ全体のシート座席は上がることになります。
以下はJALの機材計画表です。787は中型機に該当。787は787‐9と787‐8がありますが、古いタイプの787‐8をLCC用に改造します。
ボーイング787‐8の飛行範囲は広く、北米、ヨーロッパ、オセアニアをカバーします。
日本のLCCは、中国、台湾、香港等のアジア近距離が多いですが、需要に応じ、世界中に飛行できる点は大きなメリットになります。成田が本拠地なので羽田路線が増えているJAL本体とのすみ分けができています。
コロナ禍で就航延期が続いて来ましたが、バンコク、ソウル線でスタート。現在は就航路線を積極的に拡大。JALの稼ぎ柱となっています。
ホノルル、アメリカに投入。今後は欧州、台湾線も予定。
2024年2月1日現在の運賃は以下の通り。
夏スケジュール(2024年1月26日)分まで発売中です。最低料金なのでオプション(手荷物・座席指定・機内食)をプラスすると上がっていきます。
- ソウル 片道12,020円~
- マニラ 片道17,510円~
- バンコク 片道24,332円~
- シンガポール 片道18,710円~
- ホノルル 片道30,017円~
- バンクーバー 片道37,185円~
- サンフランシスコ 片道52,267円
- ロサンゼルス 片道46,417円~
- サンノゼ 片道38,617円~
ZIP AIRはサーチャージ無し。従って、上記料金から利用することができます。
サーチャージを考えると安すぎ。北米だと往復10万円を超えるサーチャージが必要なので、とにかく安く費用を抑えたい人にとってはおすすめできます。ただし、将来的に運賃の値上げはあるかもしれません。
2024年3月、カナダのバンクーバーに就航。アメリカの次はヨーロッパでの計画もありそう。JALにとってLCCは成長戦略の一つなので今後も路線が増えてきそうです。
JAL LCCのサービス。機内食、マイレージは?
国際線とは言えLCCなので、JAL本体にあるようなサービスは期待できません。
機内食は事前にサイトで注文する仕組みです。以下は一例。種類は豊富です。
ソウルなら機内食なしでも余裕そうですが、バンコク、北米、ヨーロッパになると一度は食べる必要がありそう。LCCなのでJALマイル加算の加算はありませんが、独自ポイント(ZIPAIR Point Club)が貯まります。
JALマイルは最大1.5倍でZIPAIRポイントに移行可。ただし、レートは悪いので(マイルが貯まるeJALポイントの方が良し)おすすめはできません。
のりさん
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機内シートの詳細。個人モニターは無し。
ZIP AIRの機材であるJALボーイング787-8をJAL運航と比較してみましょう。*JAL国内線のビジネスはファーストクラスです。
ZIP AIRはJAL国内線とほぼ同じ座席の供給になります。
ビジネス | *クラスJ | エコノミー | 計 | |
JAL国際線 | 30 | 176 | 206 | |
JAL国内線 | 6 | 58 | 227 | 291 |
ZIP AIR | 18 | 272 | 290 |
ZIP AIRのエコノミーは3-3-3の配列。なななんと、個人モニターがありません!
今後、欧米線でも使われていきますが、長時間に耐えられるか心配はあります。しかし、WiFiは無料なので時間は潰せそう。プレスリリースにはスマホで楽しんでくださいとあります(笑)
個人的に足元よりモニターがないのが辛そう。時間つぶしできる何かが必要ですね。
ビジネスクラスはフルフラットのヘリンボーン。ビジネスクラスも個人モニターはありません。モニターをなくすことによりコスト削減、0.5トンの軽量化に成功したようです。
ビジネスクラスの運賃は以下の通り。
- ソウル 片道29,010円~
- マニラ 片道49,010円~
- バンコク 片道63,232円~
- シンガポール 片道62,810円~
- ホノルル 片道79,017円~
- バンクーバー 片道105,335円~
- サンフランシスコ 片道125,067円~
- ロサンゼルス 片道136,767円~
- サンノゼ 片道125,067円~
のりさん
JALの戦略
JALはボーイング787‐8の一部でプレミアムエコノミーを廃止、ビジネスクラスとエコノミーの2クラス制にしています。
3クラス制を2クラス制へ。LCC事業との共通点がみえますね。
座席の供給を増やす。
限られた機材でどういった戦略を取って行くか、世界の需要はどこにある?様々な事情を考慮してのJAL決断です。訪日外国人の需要も考慮しています。
一部機材でのプレミアムエコノミーの廃止にはびっくりでした。
まとめ
日本発のLCCとしては初めて国際線専用のLCC、ZIP AIR。
運賃は本体の半値ほどですがサーチャージが必要ないので光って見えます。運賃の値上げがあるかもですが、それまでは選択肢の一つになりそうです。
JALはLCC事業強化を今後の柱の一つにしています。春秋航空の子会社化、ジェットスター、そしてZIP AIR。運賃を下げ需要に応える形です。今後の世界需要に期待したいところです。
ZIP AIRの大きなメリットが燃油サーチャージが必要ない点。その燃油サーチャージは2月から1ランク引き下げとは言え水準はまだまだ高い。今後の動きに注視しましょう。
ZIP AIRですか。ZがJになると、超ヤバイ(悪い意味で)言葉になってしまいますよね~。大丈夫かな?
それはともかく、クラス制はこれで良いんですかね? 中長距離LCCを設けるなら、JALがPY減らしてYを増やすのは、ZIPで増えるYと顧客ゾーンがかぶるんじゃないでしょうかね。それとも、PY減らした787は2020までのY席供給のつなぎで、ZIP就航前にCをPYに変えてPY&Y機材にするとか..。どちらにしても、JALのPYは減らして欲しくないですね。
はい、JAL本体とかぶる気がします。PY減らすのもZIPとの関連が多いにありそうですが、どうなんでしょう。だいぶ方向転換してきましたよね。PYは残して欲しいですよね、、
サクララウンジが使えるのと預け荷物がどうなるのか?
また
私的にソウルに滞在はありえないのでソウル発券をするなら利用価値が上がると思います。
はい、ソウル発券で上手くつなぐことができれば便利だと思います。あとまだ調整中の点は多いでしょうね~ 一度は乗ってみたい気がします。
第一ターミナルから飛ばすので、サクララウンジは使えないのでは??
可能性として、成田空港直営のラウンジをあてがうかもですね。
いづれにしても目が離せませんね。
コメントありがとうございます。
確かに、そうですね、勘違いしていました。
訂正しました。ありがとうございます。
はい、マイレージを含めどうなるか注目しています。
辛うじてプレエコに手が届いていたのに、一部の機材で廃止になると言うのは残念でなりません。
LCCとは言えZIPのビジネスクラスに手が手が届くのかが心配です。。
はい、プレエコ機材少なくなってきていますよね。。
運賃はどうなるのでしょうね~ そこまで安くはならないと思いますが。