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飛行機のアップグレードはマイルを使うのが一般的ですが機材の関係でビジネスクラスからファーストクラス、エコノミー(普通席)からビジネスクラスのシートを費用かからず体験することが可能な場合があります。
ANA便で北京に行ってきました。
初めての北京だったのですが観光の他にもう一つ目的がありました。
それは『ファーストクラスのシートを体験する』こと。
ANA羽田北京線の2便のうちの一つはボーイング777-300ER。
主に欧米線で使われファーストクラスが設定されている機材。
ニューヨーク、ロサンゼルス、フランクフルト、パリ、ロンドン等一部の長距離路線で運行されています。
そんなボーイング777-300ERがなぜ短距離線の北京?
機材繰りの関係で本来ファーストクラスを設定していない路線でも運行されている、と言うのが理由でしょうか。尚、ファーストクラスのサービスの提供はなく座席のみ解放されています。
羽田北京は羽田を早朝発、北京を15時発と週末観光にも最適な時間。
往路をエコノミー、復路をビジネスクラスの特典航空券を発券しました。
理由は以下を試してみたかったから。
①羽田から北京はエコノミーからプレミアムエコノミーへ。
②北京から羽田はビジネスクラスからファーストクラスのシートへ。
この2つを楽しみに北京へでかけました。
①についてはSFC、
②についてはプラチナ以上で解放される可能性がある様です。
2018年7月、8月は香港線だったのですが再び北京線に戻ってきました。
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目次
ANAビジネスクラスからファーストクラス アップグレード方法、シート、サービスの違いについて
ANAボーイング777-300ERについて
羽田北京線のボーイング777-300ER(以下77W)の運航は以下の通り。
NH961 羽田9:05⇒北京12:00
NH962 北京15:20⇒羽田19:45
週末旅行に最適。現地で遊べますね。
ファーストクラスは8席(1‐2‐1列)、ビジネスクラスは52席(1‐2‐1列)、プレミアムエコノミーは24席(2‐4‐2列)、エコノミークラスが128席(2‐4‐3列)の計212席となっています。ちなみに77Wは264席、250席、212席の3つのタイプがあります。
ボーイング777-300ERについては2018年10月28日から成田シンガポール線でも運行することが決定。
こちらはファーストクラスのサービスあり。
2019年2月7日までの限定となっています。
アップグレード(座席開放)方法
ANAマイルを使って特典航空券を発券しました。
往路をエコノミーで10,000マイル、復路をビジネスクラスで20,000マイル、クラス混在で30,000マイル。
往路だと早朝発でラウンジで食事すると機内食は食べられないので、復路をビジネスクラスにしました。
さて、座席指定。羽田北京の77Wのビジネスクラスを購入する場合は予めファーストクラスの座席を選択できるのですが特典航空券の場合はファーストクラスのシートを指定できません。
24時間前のオンラインチェックイン時に選択(予めアサインされる場合あり)できるようになります。
さて、24時間前になりスマホでチェックインを試してみました。
するとファーストクラスに!
やったー、飛び上がりましたね(笑)
ちなみにシートは固定されその他のファーストクラスのシートは選択できませんでした。
当日の空席状況を見ると半数は空いていたのでANAの方で座席を決めた、と言うことになります。
ビジネスからファーストのシートを体験するには先ずビジネスクラスでの搭乗が必要。
そして、重要な要素と思われるANAのステータスがどのくらい座席に影響があるのか、帰りの便でCAさんに聞いてみました。
『ファーストクラスはどうアサインしているのですか』
『地上係員の判断で決めています。ダイヤモンドのお客様から順に座席を開放しているようです』
『プラチナだと指定できないのですか?』
『いいえ、空席状況によりプラチナのお客様に開放していることも多いです』
とのことでした。
私は今回ANAダイヤと言うことで優先的にアサインされましたが、ANAプラチナ以上であればファーストクラスの座席を開放して貰えることができるようです。
もちろん、基準は曖昧で明確な答えは分かりません。
ボーイング777-300ER ビジネスクラス搭乗記 シート、機内食
北京空港でのトリプルセブン。カッコいいですね。
トリプルセブンは1995年に運用開始。
日本ではジャンボの愛称で知られる747機に代わる機種として広がりました。
現在のANAの主力機はANAが初期の開発にも携わったボーイング789シリーズに代わっていますが、国内線だと羽田からの伊丹、福岡、那覇等のドル箱路線で、海外だと欧米を中心に活躍しています。
シート
ANAファーストクラスは1‐2‐1の配列。スクエア型となっています。
何て言うのでしょう、箱の中に入るという感じでしょうか。
完全なプライベート空間です。
中央の2席はパーテーションで隔てられており開けば会話も楽しめます。
私は予め指定されていた窓際のシートで。
足元の収納スペースもゆったり。広い以外に言葉がありません。
サイドに可動式のカクテルテーブルがあります。
ヘッドホン、USBポート、液晶モニタ付きの衛星国際電話、眼鏡入れがあり真ん中にはLEDパーソナルライトが付いています。
隣の座席はこんな感じ。
後で気付いたのですがジャケットやシューズの専用収納スペースになっている様です。ラフな格好だったので分かりませんでした。
23インチの液晶スクリーン。これで最新映画を楽しめます。羽田北京は3時間のフライトなので見れても1本でしょう。
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ドリンク
食事&ドリンクはビジネスクラス用が提供されます。
シャンパン、赤白、焼酎、日本酒、ジントニック、カンパリソーダ、スクリュードライバー、缶ビール各種、オレンジジュース、ジンジャエール等のソフトドリンク。何でもそろっています。
シャンパーニュ コレ ブリュット アールデコ。2017年度のANA国際線ビジネスクラスに採用されているシャンパンです。飲みやすくて美味しい。
おつまみと共に。グラスはビジネスクラス用ですね。
機内食
機内食は和食か洋食を選択できます。今回は和食にしました。
メインは牛肉豆腐。すき焼き風ですね。
短距離路線ですがしっかりとした食事になります。
ドタバタしてラウンジも寄れず時間ギリギリの搭乗でお腹空いていたので、ちょうどいい量でした。
食後にハーゲンダッツとコーヒーを頂きました。甘いのは別腹。
約三時間のフライトはあっと言う間。
映画を見て三時間過ごすのは勿体ない気がしたので、音楽を聴いたり雑誌を読んだり横になったりして過ごしました。
まとめ
3時間と短いフライトでしたが存分に楽しむことができました。
ファーストクラスはシートのみですが大満足。
もう少し長く乗っていたかった、が正直なところ。
北京では万里の長城に行ってきました。楽しかったですね~
尚、必ず座席が解放される訳ではなく、当日の空席状況等にもよるので、座席開放されたらラッキーくらいが良いでしょう。
2018年7月,8月は羽田香港線で運行されてましたが再び羽田北京線へ。
エコノミー10,000マイル、ビジネス20,000マイル。クラス混在も良いですね。
ビジネスクラスとファーストクラスの違い
77Wのビジネスクラスはスタッガード、本来はこちらに乗る予定でした。
写真の機材は789ですがファーストクラスと同じ1‐2‐1の配列です。
比べてみましょう。ビジネスクラスはジグザグシートなので比べると圧迫感がありますね。シートの幅も違いますし何より個室間が格段に違います。
ビジネスクラスとファーストクラスの差は何といっても食事、ドリンクでしょう。食事はANAシェフのオリジナル料理が提供されます。ワインもオリジナルセレクション。クリュッグ・グランド・キュヴェ、シャトー・グリュオ・ラローズ等。食事と食事の間にはいつでも頼める軽食も楽しめますし、まさに空の上のレストランになります。
シートや食事、飲み物以外については座席数が少ない分CAさんのサービスもビジネスクラスに比べより行き届くようになります。東京シンガポール線は廃止されたので今後は欧米線で利用するしかありませんが、マイルを貯めて利用したいですね。
プレミアムエコノミーへのアップグレード
往路はエコノミーからプレミアムエコノミーへのアップグレードに成功しました。
ANAプラチナ(SFC含む)会員以上の場合、当日空席があれば無料でプレミアムエコノミーへアップグレードすることができます。
エコノミーからのアップグレードについてはSFCの大きな特典の一つであり国際線に搭乗する機会が多い人にとっては有難い特典の一つです。
ただ、2017年以降の流れとして24時間前チェックイン時にアップグレードできないケースが増えてきました。
安いプレミアムエコノミーの運賃が増えた結果、有償で埋まるケースが増えたのも要因の一つでしょう。
今回は久しぶりに24時間前のアップグレードに成功しました。選択できる席も多かったです。24時間前のアップグレードについては最近できないこと多かったのですが、路線によっても違ってくるようですね。
プレエコシートは快適でした。プレエコは2‐4‐2、エコノミークラスは3‐4‐3なので2席分幅が違うことになります。
もちろん、足元もゆとりが出ています。食事等の機内サービスはエコノミーとほぼ同じですがやはりシートと違い快適さが格段に上がります。
SFCを持っている場合はぜひ24時間前のチェックインを確認してください。できない場合は当日空港でアサインされるかどうか、になります。
プレミアムエコノミーへのアップグレードについてはこちらにまとめているので、参考にしてください。
エコノミークラス(普通席)からビジネスクラスを体験する方法
マイルを使ったアップグレード、インボラ(航空会社都合によるアップグレード)以外にエコノミーからビジネスクラスのシートを体験できる方法があります。
それ国内線で国際線機材を利用することです。ANAだと関空羽田、JALだと成田線を中心に国際線機材が運航されビジネスクラスのシートを体験できます。
私も関空発で何度か利用しました。ボーイング767‐300ERと言う近距離アジアで使われる国際線機材です。主流の180度フラットになるビジネスクラスではありませんが、相当快適、短いフライトですが楽しめました。
国際線でビジネスクラスの体験は時間さえ合えば比較的容易に体験できます。良い座席はANAステータスの高い順に開放されていきますがぜひ利用してみてください。
詳しくはこちらにまとめているので参考にしてください。
国内線でビジネスクラスのシートを体験!ANAで羽田から関空へ
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アップグレード方法 マイル、アップグレードポイントを使う
ANAのアップグレードは基本、マイルかアップグレードポイントを使うことになります。先ずはマイルを使ったアップグレードから見ていきましょう。
ANAマイルを使ったアップグレード
必要なマイル数は、1区間の距離及び利用クラスによって異なってきます。片道12,000マイルから交換可能で詳細は以下の通り。
マイレージ | エコノミーからビジネス | ビジネスからファースト |
0~2000 | 12,000 | 20,000 |
2001~3500 | 18,000 | 30,000 |
3501~4500 | 20,000 | 35,000 |
4501~5500 | 25,000 | 40,000 |
5500~ | 28,000 | 45,000 |
主要各都市の基本距離は以下の通り。ニューヨークその他のアメリカ東海岸、ロンドンその他ヨーロッパ地域だと必要マイル数が最も多くなります。香港までだと最小のマイル数で交換が可能。
ニューヨーク | ロサンゼルス | ロンドン | 香 港 | シンガポール | デリー | シドニー |
6,737 | 5,458 | 6,214 | 1,823 | 3,312 | 3,656 | 4,863 |
尚、全ての航空券がアップグレード対象ではありません。予めアップグレードを考えている場合は、対象となる航空券を購入する必要があります。
旅程エリア | エコノミーからビジネス | ビジネスからファースト |
日本地区旅程開始 | Y,E,B,M,U | J,C,D,Z *Pは除く |
日本地区以外の旅程開始 | Y,E,B,M,U,H | J,C,D,Z *Pは除く |
エコノミーの対象であるY,E,B,Mは積算100%、U,Hは70%ですので、ツアーその他格安航空券に多い、30、50%のクラスはアップグレード不可。ビジネスクラスからのアップグレードもツアーだとP70%が多いので、この場合も不可になります。
マイルを使ったアップグレードはお得。詳しくはこちらにまとめているので参考にしてください。
【ANA国際線】マイルを使ってビジネスクラスにアップグレードしてみた
アップグレードポイントを使ったアップグレード
アップグレードポイントって?
1月~12月のANAグループ運航便の利用で獲得したプレミアムポイントに応じて、翌年度(4月1日~翌年3月31日)に貰えるポイント。座席クラスのアップグレードやラウンジの利用などに使える。尚、翌年4月1日以降への持ち越しは不可。
ANA運航便の利用状況により貰えるアップグレードポイントが変わってきます。詳細は以下の通り。尚、ダイヤ、プラチナ、ブロンズでかつSFC会員の場合4ポイントプラスされます。
アップグレードポイントの使い道は以下の通りになります。
①座席のアップグレード
②同行者のラウンジ利用
③スカイコインへの交換
一番価値が高いのは座席のアップグレードでしょう。ただし、対象運賃の場合に限られ、その点は使いづらいです。
詳しくはこちらにまとめているので参考にしてください。
2018年度のANAアップグレードポイントが付与されました 私の使い道を紹介します
まとめ
アップグレードについてはインボラ(航空会社都合)もありますが基本はマイルを使ことになります。
そんな中で今回のようにシートだけですが上位クラスを体験できる場合があります。国内線だとビジネスクラス、国際線はビジネスクラスからファーストクラス。
ANAマイルを使った特典航空券の場合、羽田から北京へはエコノミークラスが10,000マイル、ビジネスクラスが20,000マイルになります。クラス混在でも良し、SFC会員だとプレミアムエコノミーへのアップグレードも期待できるのでその点も楽しみでしょう。
さて、初のANAファーストクラスのシートを堪能しました。今回はシートのみ。次回搭乗する時はサービスも含めて体験したいですがいつになるか。そのために、マイルを貯めないといけません。モチベーションが上がった旅になりました。
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