スポンサーリンク
ANA国際線プレミアムエコノミー。
マイル積算100%でアップグレード対象運賃。修行僧にとって使い勝手抜群の運賃でしたが、12月5日、新しく種別N運賃が設定されました。
対象はスーパーバリュープラスで今まで特別運賃が設定されていた種別Eの100%だったものが70%になります。大きな変更です。
どのように影響するかをまとめてみました。
スポンサーリンク
ANA国際線プレミアムエコノミーの変更点。100%積算が70%に。
プレミアムエコノミーとは
エコノミーとビジネスクラスの中間のシートです。
ボーイング789の246席タイプだと以下の通り。ビジネスクラス48席、プレミアムエコノミー21席、エコノミークラス146席の計215席。
赤丸がプレミアムエコノミーです。配列は2-3-2、エコノミーは3-3-3なのでエコノミーに比べて1席分余裕があるシートです。足元も広々。
プレミアムエコノミーはマイル積算100%で特別運賃も設定されていてANA修行用に使いやすい運賃でした。アップグレード可な点も魅力です。
スポンサーリンク
種別Nの特徴、マイル加算
12月5日より種別Nが登場しています。12月6日以降日本出発分から適用。
スーパーバリュープラス(E)が廃止され、バリュープラス(E)に。
G,Eが100%、Nが70%の積算率。
種別Nはスーパーバリューで予約変更・払い戻し不可の運賃です。
必要滞在数は1日から14日。土曜の滞在が必要。
予約で進んでみると最も安いスーパーバリューが種別Nになります。
しかもアップグレード対象外になってますね。
プレミアムエコノミーからポイントやマイルを使ってアップグレードするのが楽しみの一つだったのでこれは痛い変更点です。今後はアップグレードの使い道に苦慮しそうです。尚、ANAラウンジの利用は可能です。
次にマイル加算について。
100%の積算で往復で10,814プレミアムポイントだったのが70%の7,808プレミアムポイントになります。だいぶ違いますね。
諸税込み125,800円で7,808プレミアムポイント。単価は16.1。
積算70%はビジネスクラスのセール運賃と同じ種別になるので、これだったらセールを待った方が良いかもしれません。とは言え、セールもいつ来るか分かりません。
さて、修行と言えば前後に国内線を加えることでプレミアムポイントを稼いできましたが2018年10月から以下の通り変更になりました。
ブッキングクラス | 2018年9月30日まで | 10月1日以降 |
F | 150% | 150% |
A | 100% | 150% |
Y、B(100%) | 100% | 100% |
U、H、Q(70%) | 100% | 70% |
V、W、S(50%) | 100% | 50% |
L、K(30%) | 100% | 30% |
これも70%かなと思って那覇発にして進んでみると種別はYの100%になっています。1人あたりのマイル数を計算しても国内線の部分はどうやら100%で変更はないようです。
ただし、システム変更直後なので再度変更する可能性はあります。
羽田那覇の運賃10の100%だと片道1,968プレミアムポイントになります。往復で3,936。国際線プレミアムエコノミーが7,808なので計11,744。運賃は計135,800なのでPP単価は11.5になります。
海外発だとどうか
クアラルンプール発だと以下の通り。
同じように種別Nになっていますね。ちなみにGは62,980円で100%積算。20,600円の差でプレミアムポイントは1,503違う。単価を気にしないならGで行っても良いでしょうか。ただ、往復で40,000円違うのはかなり痛いですね。
アップグレード対象外。
諸税込み85,300円で7,808プレミアムポイント。単価は11。
前後で那覇を付けた場合は以下。
羽田那覇の運賃10の100%だと片道1,968プレミアムポイントになります。往復で3,936。国際線プレミアムエコノミーが7,808なので計11,744。運賃は計99,480円なのでPP単価は8.5になります。
ちなみにZ(125%加算)のビジネスクラスだと以下。167,440円で13,220プレミアムポイント。PP単価は12.7。こちらもありでしょう。
海外発券し国内線に沖縄を加えるのはまだ単価は良いですね。
尚、海外発券は先ずは現地に行く必要があるので普通に往復するだけだと物足りないですね。前後に国内線を付けた方が良いでしょう。
尚、海外発の場合はBasic plusの運賃で予約変更が可能となっています。
スポンサーリンク
東南アジア各国のプレミアムポイントまとめ
プレミアムエコノミーと言えば東南アジアが安くて魅力。
代表されるシンガポール、バンコク、クアラルンプールのプレミアムポイントについて先ずは70%の場合と100%時での比較。3,000ポイントくらい違ってきます。
運賃+諸税 | 70% | 100% | |
シンガポール | 118,920 | 7,754 | 10,736 |
バンコク | 130,580 | 6,824 | 9,406 |
クアラルンプール | 125,880 | 7,808 | 10,814 |
種別Nの70%積算でのPP単価。
運賃+諸税 | プレミアムポイント | PP単価 | |
シンガポール | 118,920 | 7,754 | 15.3 |
バンコク | 130,580 | 6,824 | 19.1 |
クアラルンプール | 125,880 | 7,808 | 16.1 |
那覇発にすると以下の通り。国内線は100%積算で算出。
運賃+諸税 | プレミアムポイント | PP単価 | |
那覇シンガポール | 136,340 | 11,690 | 11.6 |
那覇バンコク | 146,350 | 10,760 | 13.6 |
那覇クアラルンプール | 136,380 | 11,744 | 11.6 |
まとめ
ANAプレミアムエコノミーに種別Nが登場。12月4日発表で実施が12月5日。かなり急ですね。もう少し猶予期間を設けても良かったのではと思います。
マイル積算が100%から70%へ。アップグレード対象から不可へ。国内線のマイル積算は100%とこの点は変わらないようです。すでに発券している分についてはEの100%のままだと思いますが念のため確認してみてください。
尚、定番になりつつあるクアラルンプール→東京→ニューヨークにするとEで100%の運賃が出てきます。
種別Eはスーパーバリュー運賃で最も安く使い勝手が良かった運賃でした。今後は単純往復ではなく前後に国内線を付けるのがさらに重要になってきそうです。とは言え、お得すぎるこの国内線についてもいつ変更になるか分かりません。
あとは海外発券。運賃自体は安いのでまだまだ魅力でしょう。ただし、100%から70%への変更は大きく、国内線を含めどこかで穴埋めが必要になってきます。プレミアムクラスは取りづらく運賃自体も上がっているので痛い出費です。
アップグレード不可になりアップグレードポイントの使い道が狭まってきました。プレエコで使えないとなると、、、厳しいですね。
さて、プレミアムエコノミーは2018年12月5日からマイルを使って特典航空券を発券できるようになりました。ホノルル線の繁忙期でも空きがあるようです。必要マイル数は少なくないですが、今まで取れなかった席を確保できる点は改善でしょう。
一方、2019年9月30日からは今まで無料だった上級会員への無料アップグレードは廃止になります。
プレミアムエコノミーの位置づけは大分変りますね。大規模な座席調整は修行僧にとって痛い変更であることは間違いありません。
いつも楽しく拝見しており、たいへん参考になる情報ありがとうございます。
来年1月~3月の間で修行しようと思い、行程も完成し、いざ航空券を購入しようとした矢先に今回ことが起きたので、また行程のやり直しです((+_+))
コメントありがとうございます。今回はちょっと急でびっくりしました。猶予期間があっても良かったです。計画の練り直しは大変ですが修行は一度きり、良い修行日程にしたいですね。
簡易シミュレートでクアラルンプール発券でクアラルンプールー那覇の往復でPP単価がやっと8.5ってのは悪い意味で衝撃的ですね。しかもアップグレード不可とは。私は今年SFC修行を敢行したのですが、この時はPP単価が6を少し越える程度でしたから。(クアラルンプー大阪往復でプレミアムエコノミー利用)
PP単価をにらんだ行程を優先させるなら、国内線(国内各地から那覇の往復)の方がよいことになりそうですが、そもそも論として来年からSFC狙いの修行は(上級会員継続組も含めて)費用面的にあきらめた方が合理的な気がしてきました。
少々残念な話ではありますが、これも時代の流れなのでしょうね。
こんにちは。今回はダブルの衝撃でした。70%とアップグレード不可。私は2016年に修行をしてその時はプレミアムクラスが安く、2017年以降は海外発券で、と色々変わってきました。2018年までに海外発券で終えている人は単価も良さそうですよね。はい、単価の面だけでなく、無料アップグレードの廃止、アップグレードポイントの使い道を考えるとSFCの再考が必要、今後は慎重にならざるを得ませんね。
のりさん、こん〇〇は!
以前、ANAに対してキャリア運賃改定の事前アナウンスのタイミングについて尋ねた事があります。
回答:早速ではございますが、弊社と致しましても、運賃はお客様にとりまして、
ご購入をご検討いただく際の、重要な要素であると認識しており、弊社では、
運賃改定時にANAウェブサイトを通じて、お客様にご案内致しておりますが、
運賃は国土交通省をはじめ、各国政府への届出や認可が必要でございます。
このため、届出や認可の時期とあわせて意図的に直前にお知らせ致しております。
誠に心苦しく存じますが、事情ご賢察のうえ、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
という事なので、今後も改定前日にアナウンスされるかと思います。
こんにちは!ありがとうございます!そうですよね、届け出があるんですよね。航空会社の都合も分かります。それにしても、今回の改定は痛かったです。。。ご丁寧にありがとうございます。
釈迦に説法かもしれませんが、全部がNに変わったわけではないようですね。12月21日の時点で、随分先ではありますが、クアラルンプールから石垣までの往復 (2019年10月14日往路便出発、2019年10月18日復路便出発)だと、往路も復路もEクラスですね。いくつかの日程でチェックしてみたら、KULから石垣のほうはEクラスになる便がまだ少しありますね。石垣からKULまではEクラスになるものはほとんど見つかりませんでした。
他にはシンガポールで乗り継ぎが必要な便はEクラスが多いですね。
コメントありがとうございます。はい、どういう訳か少し残っているようですね。システム上で変更できていないのが理由かもしれません。シンガポール乗り継ぎでのEクラスは見つけられなかったです。なるほど、隙はあるようですね。ありがとうございます。とても参考になりました。