シドニーに行ってきました。
プレミアムエコノミーを購入。プレミアムエコノミーはマイル100%加算、ANAラウンジも楽しめ機内サービス(機内食、シート他)以外はビジネスクラスとほぼ同じ特典を受けることができます。
羽田シドニー線は1日1便で機材はボーイング787-9。ANAの主力機ですね。787-9は欧米各線、シンガポール、バンコク、クアラルンプールの一部等で運行しています。
ビジネスクラスはスタッガード仕様で、180度のフルフラットにできるタイプです。エコノミー、プレミアムエコノミー、ビジネスクラスの3タイプ。
今回、ビジネスクラスにアップグレードできたので。その過程で気づいたこと、及び詳細をまとめました。
目次
ANA国際線マイルを使ったアップグレード 予約方法、必要マイル数、空席待ち
ANAマイルを使ってアップグレードできる対象便は以下の通り。
ANAグループ便(ANA運航とエアージャパン)
ANA便名で他社が運航するコードシェア便や他社便名でANAが運航するコードシェア便は利用不可。
アップグレードに必要なマイル数
アップグレードに必要なマイル数は、1区間(片道)の距離(基本マイレージ)及び利用クラスによって異なってきます。
片道12,000マイルから交換可能で詳細は以下の通り。私が今回利用した羽田シドニーは4,863マイルなので片道25,000マイル必要です。
距離 | エコノミー(PY)からビジネス | ビジネスからファースト |
0~2000 | 12,000 | 20,000 |
2001~3500 | 18,000 | 30,000 |
3501~4500 | 20,000 | 35,000 |
4501~5500 | 25,000 | 40,000 |
5500~ | 28,000 | 45,000 |
ちなみに主要各都市の基本マイレージは以下の通り。
ニューヨークその他のアメリカ東海岸、ロンドンその他ヨーロッパ地域だと
必要マイル数が最も多くなります。香港だと最小のマイル数で可能。
ニューヨーク | ロサンゼルス | ロンドン | 香 港 | シンガポール | デリー | シドニー |
6,737 | 5,458 | 6,214 | 1,823 | 3,312 | 3,656 | 4,863 |
予約対象の運賃クラス
全ての航空券が対象となるわけではありません。
予めアップグレードを考えている場合は、対象となる航空券を購入する必要があります。
旅程エリア | エコノミーからビジネス | ビジネスからファースト |
日本地区旅程開始 | Y,E,B,M,U | J,C,D,Z *Pは除く |
日本地区以外の旅程開始 | Y,E,B,M,U,H | J,C,D,Z *Pは除く |
エコノミーの対象であるY,E,B,Mは積算100%、U,Hは70%なので、ツアーその他格安航空券に多い30、50%のクラスはアップグレード不可です。ビジネスクラスもツアーやセール運賃だとPの70%が多いので、この場合も不可になります。
従って、エコノミーからのアップグレードは中々出番がありません。エコノミーで積算100%とか高いですからね。
従って、今回の私のケースの様にプレミアムエコノミーからのアップグレードが狙いやすいです。
ビジネスクラスからファーストクラスについてはシンガポール線のファーストクラスが廃止になったので出番が減った感じです。2019年1月現在。
有効期間と申込期間について
一旦申込んだアップグレード特典はご予約便に限り有効。
申込は搭乗日の355日前から出発の24時間前まで可能。
申込・申込後の変更について
航空券番号が205から始まる分はwebサイトから可能。
それ以外は電話でANAマイレージセンターへ。
申込後の変更は以下の通り。
申込後は搭乗者及びマイルの提供者の名義変更は不可。
また、一度申込んだアップグレード特典は予約便に限り有効。申込後の搭乗者名・便名・日付・区間・搭乗クラスの変更や、オープンにすることは不可。
空席待ちについて
空席待ちは当日まで可能。
①事前にアップグレード席が取れない場合は、出発日当日にチェックインカウンターにて確認。
②アップグレード特典の空席待ちをする場合は、あらかじめ利用になる全区間の購入済み航空券が必要。
③特典交換に必要なマイル数は、アップグレード席を取れた時点でマイル口座より減算。
注意点その他
①エコノミークラスからファーストクラスへのアップグレードは不可。
②パッケージツアーその他に適用される包括旅行運賃、対象以外の予約クラスなどでは、アップグレード特典は利用不可。
③国内線区間のアップグレード特典は利用できない。
④2名以上で一緒に予約・購入され、一部アップグレードを申込みの場合は、予約記録をあらかじめ分ける必要があります。
⑤国際線特典航空券とアップグレード特典の併用は不可。
⑥同一の予約に対し、アップグレード特典とスター アライアンスアップグレード特典の併用は不可。(便によっては設定がない場合があります)。
⑦アップグレード特典を利用の場合「フライトマイル」および「ANAプレミアムポイント」の加算は購入された航空券のクラスに基づき計算。
実際に申込してみました
マイメニューの『予約確認』から国際線航空券から予約の詳細を見ます。
次にアップグレードの表示が出てきますので進むと以下の場面に。
往路は空席待ちですが、復路は空席有になっています。
手続きは簡単。表示に従って進むだけです。
復路のアップグレードが完了しました。
方法としては簡単ですが、予約できるかどうかが気になるところです。
そこで、特典航空券を発券しようとしてみましたが空席はありませんでした。特典航空券とマイルでのアップグレードの枠は同じかもしれません。
次に通常購入しようとするとマックス6名分購入可能(B789ビジネスは40シート)になりました。こちらはまだ余裕です。特典航空券その他の争奪は限られた席の奪い合い、と言う感じですね。
スポンサーリンク
空席待ちからのアップグレード プレミアムエコノミーからビジネスクラスへ
往路をアップグレードしなかったのは単純にキャンセル待ちになっていたからで、どちらかがビジネスなら当初はOKと思っていました。
然しながら、ANAプラチナでプレエコ100%加算だと往復で約19,000マイル貯まるので、折角だからと先日キャンセル待ちを申込ました。以下の通り申込時点では空席待ちになっています。
尚、空席待ちに関しては当日に事前の確認ができない場合はチェックインカウンターで確認する、と言う流れになっています。席が空けばメールが届いてマイルが減算されます。
アップグレードに成功
あまり期待はしていませんでしたが意外に早く2日後にメールが届きました。
あっけなく幕を閉じました。往復共にアップグレード完了です。アップグレードは予約便出発時刻の24時間前までにキャンセルすれば取消料はかかりませんので、押さえとして確保している場合も多いのかもしれません。
ここで、疑問が生じました。
今回はただ単にキャンセルが出ただけなのか、直前になったので枠が広がったのか、と言うこと。ANAとしても最後まで席が埋まらないよりは枠を開放してアップグレードを受け付けた方が得策だと思うからです。
そこで、通常予約でアップグレードの空き状況を確認。
結果、往復共に空席なし、と言うことが分かりました。従って、枠が広がったと言うよりはキャンセルが出た、それが運良く私に回って来た、と推定することができます。ステータス云々が影響したのか、については事前に確認していないので何とも分かりません。
参考までに、同時間帯の便での特典航空券の状況について調べてみました。
往路はANA運航で1名分予約可能になりました。
ん?、枠は特典航空券>アップグレードと言うこと?ちなみに通常購入しようとするとマックス6名分可能でした。席はまだまだあると言うことですね。
これだけでは何とも言えないので、別路線の成田ーロサンゼルスで検証してみました。ちょっと日を進めて往路9月13日、復路9月19日で調べて見ましたが、特典航空券、アップグレード共に3名予約は全滅、2名までは全く同じ数。
ここで分かることは基本的にはアップグレードと特典航空券の合計枠は同じだと言うことです。とは言え、2つのバランスを取っているでしょうから、今回の私が行く便の様に違いが生じた、と言えるのかもしれません。
まとめ
最後にマイル単価について。
ビジネスクラスは正規だと往復で58万円、片道で29万、プレエコは正規で往復で約20万円、片道で10万円なので差は19万円。片道分25,000マイルを使用しましたので1マイルの単価は7.6になります。
ちなみに特典航空券を発券する場合だとレギュラーシーズンでシドニー往復75,000マイル。特典航空券はマイルが付与されませんし、空きが出るまで旅立てるか分かりません。その点、マイルアップグレードは一旦席を押さえて狙うことになりますので、使い分けしていくのが良いと思いました。
そして実際に搭乗しました。スタッガードは乗り心地抜群でした。ANAに限らずビジネスクラスの主流派個室タイプになっておりプライベート感満載。加えて、180度のフルフラットが可能なのでベッドにして深夜でも寝心地抜群です。
2018年12月にプレミアムエコノミーに種別Nが登場。マイル積算70%でアップグレード対象外の運賃です。今後、日本発でアップグレードを狙うのは難しくなってきました。
今回も参考になりました。
二人分のアップグレードする時は一人分だけのアップグレードになることもありそうですねえ。
たんちんさん、コメントありがとうございます。はい、2人分空かない場合も考えられますね。路線によって2人取りやすいところもあると思います。アジアなら比較的取りやすく欧米なら厳しい、そんな感じでしょうか。