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国際線の座席クラスは4つ。
ファーストクラス、ビジネスクラス、プレミアムエコノミー、エコノミークラス。
プレミアムエコノミークラスってどんなクラス?
プレミアムエコノミーはエコノミークラスとビジネスクラスの中間に位置づけられる座席クラスです。運賃、座席の座り心地、サービスその他両クラスの中間程度。
プライベート感満載のビジネスクラスの豪華さはないですが、エコノミークラスに比べて足元にゆとりあり快適なシートです。
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目次
ANA国際線プレミアムエコノミー メリット、エコノミークラスとの違い
ANAプレエコ運行路線
プレミアムエコノミー(以下プレエコ)はすべての国際線で運行されているわけではありません。
以下は2019年4月現在のプレエコ運航路線です。
中国や台湾と言ったアジア近距離だとビジネスクラス、プレエコの2シートが主流。プレエコは長距離、中距離線の一部で運行しています。
アジアだとバンコク、シンガポール、クアラルンプール、ジャカルタ、香港等。
ボーイング787‐9のプレミアムエコノミー
ボーイング787-9を例にとって考えてみます。
787シリーズはANAも初期開発に加わった飛行機で、現在ANAの主力機として活躍中。
国際線の789は、ビジネス48席、プレエコ21席、エコノミー146席の計215席(246席仕様もあり)。
こうしてみるとプレエコは中央部のみで少ないですね。
ビジネスクラスは1-2-1のスタッガード。
180度のフルフラットでベッドにできます。さすがビジネスクラスです。
プレエコは2-3-2の配置。
ビジネスクラスには及びません。エコノミー+アルファと言った感じ。
シートピッチ(足元)が広くなり座席の幅も広くなっています。
後ろにも十分倒せますし、足元もゆとりあり。
スタッガードには敵いませんが座り心地も抜群です。
ちなみにエコノミーは、3-3-3の配列です。
シートピッチは78センチでプレエコに比べて20センチ短い。
これだけ違うと快適さが全然違いますね。
実際にプレミアムエコノミーに搭乗しましたが相当快適でした。やはりエコノミーとは違いますね。長ければ長いほどエコノミーとの違いが効いてきます。
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プレエコの機内サービス
機内食はエコノミーと同じ。但し、以下が追加されます。
ビジネスクラスで提供されている天然酵母の自社製パン。
一風堂のカップラーメン。
バンクーバー、メキシコ、ヨーロッパ、アジア一部限定。
アルコール、その他以下がプラスされます。
- スパークリングワイン
- ビジネスクラスの赤・白ワイン・日本酒
- ビジネスクラスのデザート
プレエコの機内食はエコノミープラスアルファになります。尚、提供されるサービスは路線によって異なってきます。
空港サービスその他
プレミアムエコノミー利用で受けられるサービス。
- 空港ラウンジの使用
- 優先チェックイン
- 手荷物優先受け渡し
等々の特典を受けることができます。*機材・路線によって変わってきます。ラウンジ利用は海外の空港だと不可の場合があります。
ラウンジが利用できるのは大きいです。国際線は国内線と違って早めにチェックインすることが多くラウンジは有難い。何といっても食事が豊富にあります。
機内食以外はビジネスクラスとほぼ同等のサービスを受けられます。
価格、獲得マイルについて
東南アジアに運航しているANAの成田シンガポール、羽田ジャカルタ、成田バンコクの往復の価格及びマイルをめとめました。
エコノミー、プレエコ、ビジネスのマイル加算率はそれぞれ、50%、100%、125%で算出しました。*価格は時期等によって変わってきます。
行先 | クラス | マイル | プレミアムポイント | 価格 | PP単価 |
シンガポール | エコノミー | 3,312 | 4,968 | 50,710 | 10.2 |
プレエコ | 6,624 | 10,736 | 115,000 | 10.7 | |
ビジネス | 8,280 | 13,220 | 224,710 | 17.0 | |
ジャカルタ | エコノミー | 3,612 | 5,418 | 60,220 | 11.1 |
プレエコ | 7,224 | 11,636 | 135,000 | 11.6 | |
ビジネス | 9,030 | 14,344 | 231,260 | 16.1 | |
バンコク | エコノミー | 2,868 | 4,302 | 63,380 | 14.7 |
プレエコ | 5,738 | 9,406 | 120,000 | 12.8 | |
ビジネス | 7,172 | 11,558 | 194,380 | 16.8 |
以上は正規の料金ですが、セールならもっと安く利用できますし、アジアだと安い運賃が通年で出ているのでおすすめです。
さて、ANAプレミアム会員の特典でチェックインの際、プレエコに空席がある場合、ANAの上級会員(ダイヤモンド、プラチナ、スーパーフライヤーズ)は追加料金なしでプレミアムエコノミーを利用できます。
この無料アップグレードが大きいですね。ANAプラチナ(SFC)以上の場合はお金を払ってと言うよりはアップグレードで搭乗する人が多いと思います。私もシンガポール往復でアップグレードを経験しました。
ちなみにJALにもプレエコはあり、シートピッチは主流の97センチに比べ10センチ広くなっており、足元はゆったりしています。JALは上級会員への無料開放はないので、その点ANAと相違がある個所です。
2018年11月追記:ANA上級会員への無料アップグレードが2019年9月30日をもって終了することになりました。
一方、マイルを使って特典航空券を発券できるようになった点は改善と言えるでしょう。必要マイル数は多くなりますが選択肢は増えそうです。
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アップグレード対象運賃
ANAプレエコは種別N以外はアップグレード対象運賃です。
2018年12月5日より種別Nが新設されアップグレード不可運賃となりました。E、Gはアップグレード可能です。
予約クラスG、Eの100%加算なのでアップグレード対象です。プレエコからビジネスクラスへ。プレエコ機のビジネスクラスはスタッガードです。
アップグレードに必要なマイル数は距離によって異なってきます。
片道12,000マイルからビジネスクラスにアップグレード交換可能。
距離 | エコノミー(PY)からビジネス | ビジネスからファースト |
0~2000 | 12,000 | 20,000 |
2001~3500 | 18,000 | 30,000 |
3501~4500 | 20,000 | 35,000 |
4501~5500 | 25,000 | 40,000 |
5500~ | 28,000 | 45,000 |
主要各都市の片道の区間距離以下の通り。
アメリカ東海岸、ロンドンその他ヨーロッパ地域で必要マイル数が最も多くなります。香港までだと最小のマイル数で交換が可能。
ニューヨーク | ロサンゼルス | ロンドン | 香 港 | シンガポール | デリー | シドニー |
6,737 | 5,458 | 6,214 | 1,823 | 3,312 | 3,656 | 4,863 |
実際にマイルを使ってアップグレードしてみました。
メリット・デメリット
デメリットはエコノミーに比べて運賃が高くなる点。
路線によって違ってきますが例えばアジアだとエコノミークラスに比べ倍くらいになります。
とは言え、運賃種別E、Gはマイル加算が100%になり上級会員だと更にマイルが貯まります。そしてアップグレード対象。ラウンジその他のサービスあります。
ANA修行をしている場合でのプレエコのメリットは大きいです。修行時はプレミアムエコノミーを利用する機会が多くなります。
カードの年会費を払い続ける限り特典を受けることが可能なスーパーフライヤーズカード(SFC)についてはこちらにまとめているので参考にしてください。
まとめ
機内食はエコノミーと同じですが優先チェックイン等の空港サービス、ラウンジ利用、そして何と言ってもシートが違います。
機会があればぜひ体験してみてください。2018年12月5日からマイルを使って特典航空券を取れるようになったのも朗報です。
ANAプレエコについては特別運賃が設定されることも多く魅力な運賃ですが、2018年12月5日より運賃種別Nが新設されたことは大きな変更点です。
プレエコは全ての運賃で100%マイル積算だったのが種別Nは70%になりました。重要な変更点なので注意してください。
こんにちは
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20141210/1061704/?ST=trnmobile&P=3
こちらにあるようにブロンズ以外のプラチナメンバーの囲い込みツールという意味ではプレミアムエコノミーが設定されているようですね
でもわざわざプレミアムエコノミーを高い料金であらかじめ乗る人が少ないのはビジネスクラスとプレミアムエコノミーとの料金を比較したらビジネスを購入するという心理に漬け込んだ策略かもしれませんね
コメントありがとうございます! >比較したらビジネスを購入するという心理
鋭いですね。それはあるかもしれません。ビジネスに誘導しようとしている訳ですね。そしてプレエコはプラチナ以上に開放しようと。そうだとしたら凄い戦略ですね。