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国内線は主に3つの業態に分かれます。
①言わずと知れたANA,JALの大手
②スターフライヤー、エアドゥの独立系
③低価格路線を突き進むピーチやバニラエア等のLCC
価格はどう違うの?
シートはどう?
機内サービスはどう違うの?
マイルは加算されるの?
等についてまとめてみました。
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目次
飛行機の国内線 ANA、JAL、LCCの違い
大手2社のANAとJAL。
国内線に限らず国際線でも圧倒的なシェアを持ち日本の空はこの2社によって支えられている、と言って良いでしょう。
続いて1998年の規制緩和によって生まれたスカイマーク、エアドゥ、スターフライヤー、ソラシドエア。
大手とLCCの中間の位置付けになります。(大手からの出資有)
最後に徹底したコスト削減による低価格を実現したLCC。
ピーチ、バニラエア、ジェットスター、春秋航空その他。
以上、それぞれのサービスの違いについてまとめてみました。
座席、シート
詳細は以下の通り。ANA、JAL、エアドゥその他独立系の標準シートピッチは79センチ、LCCは71センチとなっています。
ANA | JAL | JALクラスJ | エアドウ | スターフライヤー | バニラエア | |
シートピッチ | 79センチ | 79センチ | 97センチ | 79センチ | 91センチ | 71センチ |
ANAとJAL
シートピッチは標準化されていて基本は同じ。配列は機材によって異なります。例えばANAボーイング777だと普通席は3-4-3でプレミアムクラス21席と合わせ514席、767だと普通席は2-3-2でプレミアムクラス10席と合わせ270席となっています。
大型機は羽田からの伊丹、福岡、那覇等で使われています。ドル箱路線ですね。
こちらはANAボーイング777のシート。
シートピッチは79センチ。普通に座っても拳2個分くらい前との余裕があるでしょうか。足を組んでも大丈夫です。ただ通路側でない真ん中に座った場合、『スイマセン、トレイに』と隣の人にお願いするのはちょっと厳しいかもしれませんね。どうしてもと言う場合は隣の人をまたいで通路側に出る必要があります。
こちらはJALのボーイング777のシートピッチで79センチ。
ANAと比べても同じと言うことが分かります。
加えて、JALは普通席に1,000円をプラスすれば乗ることができる『クラスJ』があります。シートピッチは国内普通席で断トツの97センチ。ひじ掛けも全然違いますしネックレストもあるので首を固定することができ、普通席ながら全く違うシートを体験できます。
詳しくはこちらを参考にしてください。
JALのクラスJは国内線最強か?メリット、普通席との違いについて
ANAプレミアムクラスJAL国内線とファーストクラス
ANAとJALは国際線で言えばビジネスクラス程度のサービスを提供するシートがあります。ANAはプレミアムクラス、JALはファーストクラス。当日空席があればそれぞれ9,000円、8,000円でアップグレードも可能です。何かの記念日に利用するのも良いですね。私も当日たまたま空いていたのでアップグレードしてみました。
JAL国内線当日アップグレードでファーストクラス 羽田ー福岡搭乗記
独立系
エアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーはANAとコードシェア(共同運航)しているので、ANA利用を主としている人は搭乗する機会も多いでしょう。ANAから予約をすればエアドゥやスターフライヤーに搭乗しても便名はANAになりANAの運賃が適用されマイルやプレミアムポイント(翌年のステータスを決めるポイント)が貯まります。
さて、エアドゥ。シートピッチは79センチとANA、JAL普通席と同じです。
続いてスターフライヤー。2002年創業で羽田から北九州、福岡、関西等に運航しています。シートピッチは91センチ。ANA、JALの普通席よりゆとりがあります。ヘッドレストもご覧の通り。国内の普通席(JALのクラスJを除く)では断トツで座り心地は良いでしょう。
LCC
こちらはバニラエア。成田奄美の路線で利用しました。
シートピッチは71センチ。比較するとよくわかりますね、きつきつです。
バニラエアのシートその他はこちら参考を参考にしてください。
LCCは主にエアバスのA320を採用し統一して保有しています。
機材が変わるとパイロット問題(機種毎に免許が必要)があり管理削減のために統一しています。従って、基本的にはどの航空会社、どの路線によっても配置は変わらずシートも同じになります。
A320の座席に関して、LCC標準が180席、ANAのA320が164席、SFJは150席となっており、SFJが飛び抜けてゆとりのあるシートを提供しています。これだけでも各社の戦略が違います、面白いところです。
価格
最も安いのはやはりLCCです。
機内サービスを減らしたり機材を統一し管理費を削減したりその他コスト削減を徹底しているので安くなります。
そんな中、共通して言えることは直前だと高くなる、と言うことです。
いくらLCCが安い、と言っても高くなります。例えば直近の週末のバニラエア成田那覇だと往復で46,000円ほど、ANAだと55,000円。何れも高いですがこの価格だとLCCでもあまりメリットはありません。
従って、お得な乗り方はシンプルですが前もって購入する、につきるでしょう。
詳細は次に。
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ANAの旅割、JALの先得
ANAの早割はプレミアム旅割28、旅割75・旅割55・旅割45・旅割28・旅割21があり、直前だと特割があります。2016年10月30日以降の搭乗分より搭乗日55日前まで取消料はかからない、と変更になりました。なるべく安くと言うことであれば旅割で購入、加えて55日前まで取消料が発生しないANA旅割は有り難い運賃ではないかと思います。予定が分からない、何て時はありますからね。
JALは先得割引(28日・45日前までに予約)、スーパー先得(55日前までに予約)、ウルトラ先得(75日前までに予約)の先得と直前の特便割引があります。
ANAもJALも価格としてはほぼ同じ。お互いを意識していますので運賃は同じになってきます。どちらを選択するか、となるとどのマイルを貯めているか、によって変わってきます。
LCCのセール
LCCは各社毎週の様にセールを行っています。
セール以外はそこまでのお得感はないのでやはりセールを有効活用したいですね。セールだと国内線で1,000円、2,000円はざらにあります。
LCCのセールで気を付けることは例えばピーチは羽田ですがそれ以外は成田発になり、アクセスが悪くなる、と言う人も多いのではと思います。交通費も結構かかりますし。後述しますが座席指定や荷物預入れが有料になるのでオプションを付けると大手より高くなる、なんて時も出てくるかもしれませんので、その点注意する必要があります。
座席指定
ANA、JALの大手スカイマークやエアドゥ他独立系航空会社での座席指定は無料です。
空いていれば好きな所を指定できます。ANAやJALはステータスに応じて座席指定できる範囲が違って来たり、非常口付近だと万が一の際に救援活動が必要になるので小さい子供等は指定できない、他制約はありますが、座席指定自体は無料です。
LCCの座席指定
LCCは座席指定は有料です。例えばバニラエア。スタンダードシートだと500円、リラックスシート(最前列や非常口付近)は1,000円発生します。*エリア1・・成田ー札幌 、函館、 関西、奄美大島、沖縄、関西ー函館、奄美大島
仮に往復でスタンダードシートを指定すると1,000円発生します。
後述しますがこれに預け荷物があれば更に追加料金が発生し、逆にANAやJALより高くなる可能性もあります。『LCCは安い、但しオプションを追加しなければ』と言うことを念頭に入れて置く必要があります。
預入れ荷物
ANAの場合、国内線普通席利用だと手荷物の3辺(縦、横、高さ)の長さが合計203cm以内で20キロ以内、ANAステータスを持っていると40キロ以内が無料になります。
JALの場合、国内線普通席利用だと手荷物の3辺(縦、横、高さ)の長さがそれぞれ50、60、120センチ以内で20キロ以内が無料となっています。
エアドゥ、スターフライヤー等独立系もほぼ同じ条件(20キロ以内は無料)です。
LCCの預入れ荷物
例えばバニラエア。手荷物+身の回りの品の2個まで、合計10kgまでは無料です。預入れ荷物の場合は成田空港と札幌・奄美大島・沖縄を結ぶ国内線「エリア1」の場合、20kgまで一律2,000円の追加料金。以降最大100kgまで、1,000円/5kg毎の超過料金がかかります。
LCCは機内持ち込みは手荷物2つ程度の持ち込みはOK、預入れ荷物は有料、が基本です。なので荷物は極力最小限にしたいですね。荷物がある程度になる場合、往復の料金を考えると、LCCだと逆に高くなる可能性もあります。
機内サービス
国際線の機内サービスは機内食が出るのが楽しみになりますが国内線だと大手もLCCもそんなに変わりません。
LCCは有料ですが食事メニューもあるので豊富さとしてはLCCの方でしょうか。LCCは航空会社によって食事の持ち込み不可、というところもあるので事前にチェックする必要があります。
JALその他独立系は飲み物のサービスがあります。
こちらはエアドゥのオリジナルコーヒー。
スターフライヤーはタリーズのコーヒーにチョコレートもおまけしてくれます。コーヒーにチョコレート、めちゃくちゃ合いますよ(笑)スターフライヤーに搭乗する機会があればぜひコーヒーを頼んでみてください。
スターフライヤーは個人的には国内線で一番好きですね。
スターフライヤーは普通席最強か?コードシェアでANAマイルも貯まる
マイレージ
マイレージがあるかどうかは大きな違いの一つです、以下にまとめてみました。
ANA | JAL | スカイマーク | エアドウ | スターフライヤー | ソラシド | ジェットスター | LCC | |
マイレージ | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | △ | × |
マイレージとは各航空会社が利用者に対して行うサービス。
搭乗すると『マイル』と呼ばれるポイントがついて一定数貯まると無料航空券(特典航空券)に交換したりその他特典と交換することが可能です。 街中によくあるポイントプログラムと同じですね。
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ANAとJALのマイレージ
例えばどのくらいマイルが貯まるかと言うとANAの場合、羽田発伊丹でANAゴールドカード保有の場合、片道で262マイル、往復で524マイル貯まります。加算されるマイルはフライトマイル(区間基本マイレージにクラス運賃率をかけたもの)✖ボーナスマイルとなります。
さて、貯めたマイルはどの様に使えるのか。
ANA、JALそれぞれ羽田発の必要マイル数は以下の通りまとめてみました。
ANAはローシーズン、レギュラーシーズン、ハイシーズンに分かれ、JALは通常時と期間を設けて実施される(年2回)ディスカウントマイルがあります。
ANA便 | JAL便 | ||
---|---|---|---|
空港 | ANA-R | JAL通常 | JALディスカウント |
新千歳 | 7,500 | 7,500 | 6,000 |
青森 | 7,500 | 7,500 | 6,000 |
仙台 | 7,500 | – | – |
秋田 | 6,000 | 6,000 | 5,000 |
山形 | 6,000 | 6,000 | 5,000 |
名古屋 | 6,000 | 6,000 | 5,000 |
伊丹 | 6,000 | 6,000 | 5,000 |
広島 | 7,500 | 7,500 | 6,000 |
高松 | 7,500 | 7,500 | 6,000 |
福岡 | 7,500 | 7,500 | 6,000 |
鹿児島 | 7,500 | 7,500 | 6,000 |
那覇 | 9,000 | 7,500 | 6,000 |
このようにマイルが加算されることで実質的な値下げと言って良いサービスがあり、マイレージサービスはないのでその点は大きな違いになります。
独立系
独立系のエアドゥ、スターフライヤー、ソラシドエアも独自のマイレージプログラムを持っています。ただエアドゥは北海道、スターフライヤーは九州(福岡)、ソラシドエアは主に九州をそれぞれ拠点にしているのでその地域で主に利用する、と言うことであれば良いでしょう。
ANAから予約をすればANAマイルが貯まります。
スターフライヤーは普通席最強か?コードシェアでANAマイルも貯まる
同じ路線、例えば羽田ー福岡でもANAとスターフライヤーが共同運航しており、ANA便名でスターフライヤー運航、スターフライヤー便名でスターフライヤー運航があります。ANAマイルを貯めたい場合はANAから予約、マイルは気にしないとにかく安く、と言うことであればスターフライヤーから予約をする、そんな感じでしょうか。
スカイマークは以前はマイレージ制度を設けていましたが現在は廃止されています。
LCC
LCCはマイレージサービスはありません。無い代わりに値下げをしてます。
そんな中で例外はジェットスター。
独自のマイレージ制度はありませんが各社と提携しています。ちゃっかりPlus以上の運賃で区間マイルの25%のJALマイルが加算されることになります。JAL以外にもエミレーツのスカイワーズマイル、ベトナム航空のロータスマイル、カンタスポイントへの加算が可能です。
ちなみに成田ー那覇線だと片道246マイル貯まることになります。
LCCもマイルが貯まる?デルタ ニッポン500キャンペーン
デルタ航空が独自にやっているキャンペーンでニッポン500があります。
日本国内の1フライトで500デルタマイル獲得可能。ANA、JAL、バニラエア他航空会社は問いません。通常会員だと最大10フライト分5,000マイル、メダリオン会員だと40フライト最大20,000マイル獲得することが可能。
貯まったデルタマイルは10,000マイルからJTBクーポンに交換も可能ですし(提携のデルタカードが必要)、無料で貯められますので、大手、LCCに限らず国内線を利用した場合は忘れずに申請してくださいね、詳しくはこちらに。
デルタニッポン500が2018年度も延長!スカイマイルの使い道について
WiFiサービス
国内線でWiFiサービスがあるのはANAとJALのみです。LCCにはありません。
但し、空の上のサービスになるので地上ほどのスピードは期待できません。
ちょっとしたメールやLINE他、ニュースをチェックしたり時間潰しには最適でしょう。
さて、WiFiが無料だなんて。
搭乗機会があればぜひ試してみてくださいね。
ANAもJALも完全無料になりました。ぜひ一度お試しを。
ANA国内線WiFiが2018年4月1日から無料化へ 使ってみての感想
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注意点
LCCで気を付けることは以下の通り。
①遅延や欠航が多い・・少ない機材でフル稼働するため、故障やトラブル発生時に欠航や遅延が発生した場合、振替が無いと翌日以降になることもあります。安い!からと言って飛びつくと大きな損失になる可能性もあります。時間に余裕がある時は良いですが、特に仕事上での利用は注意したいですね。
②空港のカウンターは遠い・・空港の隅にあることが多いので、時間に余裕を持って空港に向かうことが大切です。
LCCは安いですが問題点もあるのでその点は考慮に入れる必要があります。
まとめ
私の場合、基本的にはANA、JALを利用しセールでこれは安い!となった時はLCCも利用しています。ただLCCは延や欠航が多いのでその点は慎重になります。
まとめると、
とにかく安く!と言う人はLCCを。但し、欠航、遅延に注意してください。
マイルを貯めたい、欠航や遅延に融通が利く大手が良い!という場合はANAかJALを。
ANA、JALについてはこちらにまとめているので参考にしてください。
ANAとJALどっちがおすすめ? 国内線での違いをまとめてみました
国際線も同じですがアジアだとLCCのセールもたまに利用しています。非常口等の足元の広いシートもあるので快適。
国際線はJALがLCC参入を決定しました。東京オリンピックに向けフルサービスだけでなくLCCのようなサービスを削った業態も増えていくそんな考えです。既存のLCCよりはゆとりあるシートを提供すると思うのでJAL版LCCと言った感じでしょうか。
こんばんは。いつも楽しく拝見しています。LCC愛好者w より以下コメントです。
バニラエアの機内持ち込み許容量は2点で7kgに改悪されてますので、お知らせまで。
あと、航空券購入金額の1%相当がバニラエアポイントとして、次回以降の購入に
使用できるのでマイレージではないですが、FFPの一種かも。
バニラエアの機内持ち込みが7kgになってからは、個人的にはスプリングジャパンが
一番好きかもw
こんにちは!コメントありがとうございます。バニラエアの件、訂正します、ありがとうございます。バニラエアポイントの件、頭から抜けていました(笑)違う航空会社乗るのも面白い面ありますよね~ LCCは海外で片道発券できるので使い勝手も良いですよね。